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2025年「スマホ新法」とは?

中小企業・店舗に関係するポイントをやさしく解説

まず要点(3分でわかる)

2025年12月18日に全面施行。スマホのエコシステムで公正な競争とユーザーの選択肢を広げる法律です。対象はOS/アプリストア/ブラウザ/検索エンジンの4分野。所管は公正取引委員会(JFTC)。
日本取引所グループ

指定事業者(Apple・iTunes株式会社・Google)が規制と義務の対象に。
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代表的な変化

違反時は排除措置課徴金(関連売上の最大20%、同種違反の繰り返しで30%)

何が変わる?ビジネスへの実務影響

1) モバイルWebの検証範囲が広がる
(iPhone×ブラウザ)

iOSでWebKit以外のエンジンを使うブラウザの参入障害を設けることが禁止され、ブラウザ間の実装差がこれまで以上に意識されます。フォーム送信、決済、PWA、Web通知、カメラ・位置情報など、重要導線のクロスブラウザ検証がより大切になります。
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2) アプリ内課金・外部決済の選択肢が増える
(アプリを持つ企業向け)

指定事業者は外部決済外部リンクでの誘導を不当に妨げられません。手数料や価格設計の自由度が広がり、収益性やUXの再設計が可能になります(ガイドライン適合が前提)。
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3) 既定(デフォルト)設定の見直しで“入口”が変わる

標準設定等に係る措置が求められるため、ユーザーが既定ブラウザ・検索を選び直す動きが増える可能性があります。検索流入の配分や広告運用の“初期接点”に影響が出るため、SEO/SEMの配分管理を見直すと安心です。
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4) プラットフォーム側データの「不当使用」規制が強化

プラットフォームが審査や決済等で得たデータを自社サービスの優位化に使うことを禁じる条項が明確化。アプリ/Web事業者に対する不公正な取扱いの抑止が狙いです。
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クライアント企業が今やるべきチェックリスト

Webサイト運用(アプリなし)の企業

  1. ブラウザ検証の強化
    iOSのChrome/Firefoxなども実エンジン差を前提にテスト計画を更新。
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  2. 計測・広告の再点検
    検索の“既定選択”変化に備え、検索エンジン別の流入・CPAをモニタリング。
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  3. 重要導線の耐障害性
    お問い合わせ、予約、決済リンクはブラウザ差で崩れないか再確認。

モバイルアプリを持つ/予定がある企業

  1. 課金設計の再評価
    外部決済や外部リンク誘導の活用可否・ユーザー体験を設計。
    日本取引所グループ
  2. ストア審査ポリシー適合
    ガイドラインに沿った表記・導線(価格表示、リンク誘導の方法など)を整備。
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  3. プラットフォーム依存の棚卸し
    OS機能/APIの利用制限が緩む領域を把握し、機能拡張の検討を。
    経済産業省

タイムライン(押さえる日付)

よくある質問

Q1 iPhoneで“本物のChrome/Firefoxエンジン”が動く?

A 指定事業者による代替ブラウザエンジン採用の妨害が禁止されました。実装・審査の詳細は今後の運用次第ですが、Web担当者はブラウザ差対応を前提に準備を。
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Q2 うちのアプリ、すぐ外部決済に切り替えられる?

A 妨害禁止の枠組みは整いましたが、具体的な導線や表記はガイドライン適合が必要。まずは課金・価格表示・リンク表現を監査しましょう。
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Q3 違反したらどれくらい重い?

A 関連売上の最大20%(同種の再違反で30%)の課徴金があり得ます。
Clifford Chancecompetitionlawblog.kluwercompetitionlaw.com

まとめ:中小企業が今から備える3点

  1. クロスブラウザ最適化の体制づくり
  2. 計測・広告配分の見直し(検索エンジン別の管理)
  3. アプリ課金・導線の再設計(保有・計画中の企業)

当社では、ブラウザ検証計画の策定/アプリ課金導線の監査/ガイドライン適合の表記整備までワンストップでご支援します。まずはお気軽にご相談ください。

参考(一次情報)

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