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CTAボタンとは?成果を最大化する文章・デザイン・配置の実践ガイド

CTAボタンとは?

CTA(Call To Action)ボタンは「次にしてほしい行動」を明確に示す、コンバージョンの要。本文では、コピーの作り方・デザイン設計・配置戦略・A/Bテスト・計測の始め方まで、今日から実装できる実践知をまとめました。 目次をひらく

  1. CTAボタンの役割と基本
  2. クリックされる文言の作り方
  3. デザインのベストプラクティス
  4. 配置と導線設計
  5. A/Bテストと改善の進め方
  6. 計測(GA4/GTM)とイベント命名
  7. 使い回せるCTAコンポーネント集
  8. 公開前チェックリスト
  9. FAQ

1. CTAボタンの役割と基本

CTAボタンは、ユーザーの注意を価値提案 → 行動へ橋渡しする装置です。効果を左右するのは主に次の4点。

  • 行動が明確
    「無料で相談」「30日間お試し」など、具体的で摩擦の少ない表現。
  • 視認性
    背景と十分なコントラスト、余白、サイズ、ホバー応答。
  • 位置とタイミング
    ファーストビュー・本文中・記事末尾など、文脈に合わせて複数配置。
  • 一貫性
    全ページで言い回しとスタイルを揃え、学習効果を高める。

Tip サイト全体の主要CTAは原則1種類に絞り、重要でない行動(SNS遷移など)はセカンダリ扱いにして視覚的な優先度を落とすと、主目的のCVが安定します。

2. クリックされる文言の作り方

(1)価値+行動+安心の3点セット

悪い例改善例意図
送信30秒で完了無料相談を申し込む所要時間と無料の明示で抵抗を下げる
資料請求実例つきPDF無料ダウンロード得られる価値の具体化
購入7日間返品保証で今すぐ購入リスク低減で背中を押す

(2)短くても「何がどうなるか」を伝える

例:CVR改善のチェックリストを受け取る空き状況を確認して予約する

(3)状況連動のマイクロコピー

  • フォーム未入力まずはメールだけでOK
  • 価格ページいつでも解約OK・初月無料
  • ブログ末尾この記事が役立ったら、無料相談で自社に当てはめましょう

3. デザインのベストプラクティス

  • コントラスト
    背景とCTA色の明度差を十分に。WCAG準拠(4.5:1目安)。
  • サイズ
    タップ領域は最低44px角。左右に十分な余白を。
  • 形状
    角丸はクリック意図を喚起しやすい。影は薄め。
  • ホバー/フォーカス
    色変化・わずかな押し込み感で可クリック性を伝える。
  • 視線誘導
    見出し→要約→CTAの順に視線が流れる配置/矢印・アイコンで補助。
  • 一貫性
    主要CTAは全ページで同色。同義語乱立を避ける。

本文中に置く場合は 無料で相談する のようなインラインCTAで文流を崩さず誘導できます。

4. 配置と導線設計

  • ファーストビュー
    価値提案の直後に主要CTA。
  • 本文中
    メリット提示や事例の直後に補助CTA。
  • サイド/フッター
    常時表示またはページ離脱前のリマインド。
  • スクロール割合連動
    記事60%到達でバナーCTAを表示など。

単一ページにCTAを3回以上置く場合は、同一コピーの連打よりも関心ステージ(認知→検討→意思決定)に合わせて訴求を微調整すると自然です。

5. A/Bテストと改善の進め方

  1. 仮説:色/コピー/タイミング(露出)/設置位置を1つずつ検証。
  2. 計測:クリック率(CTR)→遷移先の完了率(CVR)まで追う。
  3. 学習:勝ちパターンをデザインシステムへ反映し横展開。
テスト例意図指標
ボタン色:ブランド色 vs 暖色視認性・注意喚起クリック率
コピー:価値強調 vs 安心強調障壁低減CVR
露出:常時表示 vs スクロール後出現鬱陶しさ回避・適時提示離脱率/滞在時間

6. 計測(GA4/GTM)とイベント命名

GTM導入サイトなら、CTAクリックにデータ属性を付けて汎用トリガで回収します。


<a href="#contact" class="inline-cta"
  data-cta="primary"
  data-cta-location="article_header"
  data-cta-copy="無料で相談する">無料で相談する</a>

イベント命名例:

  • event_name: cta_click
  • parameters: cta, location, copy, page_category

Looker Studioでは「CTA別CTR」「記事別CTA貢献」「露出割合別CVR」を定点で可視化すると改善が進みます。

7. 使い回せるCTAコンポーネント集

まずは無料

サイトの課題、30分で可視化します

ヒアリング→改善方針→見積りの順でご提案。オンラインOK。

無料で相談する

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主要3指標と改善アクションを48時間以内にご返信。

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8. 公開前チェックリスト

  • 文言は「価値+行動+安心」を満たすか。
  • 背景と十分なコントラスト(WCAG目安4.5:1)になっているか。
  • タップ領域44px以上か/ホバー・フォーカスが視覚化されているか。
  • 主要CTAがページ内で最も強い視覚的優先度を持つか。
  • データ属性(data-cta 等)で計測準備ができているか。
  • 同一ページに複数CTAがある場合、ステージに応じて訴求を変えているか。

9. よくある質問

Q ボタン色はブランド色とCTA色どちらが良い?

A. まずはブランド体系の中で最も目立つ色をCTAに割り当て、背景とのコントラストを確保。ブランド色で目立ちにくい場合は、暖色系などに限ってCTA専用色を採用し、A/Bテストで検証します。

Q 何個まで置いていい?

A. 原則1スクリーン内に1つ。長文記事では要所ごとに合計2〜4箇所を目安に、訴求を微調整して配置します。

Q アイコンや矢印は効果ある?

A. 「押せる」「次に進む」の理解を速めます。使い過ぎると装飾化するため、主要CTAのみに限定が無難です。

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