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宮床ダム

先日、近くにあるいずみ墓園へ参拝に訪れた帰り道、以前から気になっていた宮床ダムに立ち寄ってみました。仙台市泉区の北部、黒川郡大和町に位置するこのダムは、地元では「あさひな湖」の名で親しまれています。

宮床ダム周辺の公園
ダム周辺に整備された公園。冬の青空のもと、静かな景観が広がります。

宮床ダムとは

宮床ダムは、宮城県黒川郡大和町摺萩に位置する重力式コンクリートダムです。一級河川・鳴瀬川水系の支流である宮床川に建設された、宮城県営の多目的ダムで、堤高48.0m・堤頂長256.0mという堂々たる規模を誇ります。総貯水容量は約540万立方メートルにのぼり、吉田川の洪水調節仙台市泉区への上水道供給、さらに農業用水の確保という複数の重要な役割を担っています。

宮床ダムの歴史

宮床ダムの建設の背景には、吉田川流域における深刻な水害の歴史があります。この地域は豊かな水田地帯である一方、昭和22年(1947年)のカスリン台風、昭和23年(1948年)のアイオン台風、昭和61年(1986年)の台風10号など、出水のたびに堤防が決壊・氾濫し、甚大な被害を繰り返してきました。こうした水害から地域を守り、急増する都市用水と農業用水を安定供給するため、吉田川総合開発事業の一環として宮床ダムの建設が計画されました。

昭和48年(1973年)に予備調査が開始され、昭和54年(1979年)からの実施計画を経て、昭和57年(1982年)についに建設工事に着手。約16年の歳月をかけて、平成9年(1997年)3月に堤体等主要工事が完成し、平成11年(1999年)に竣工しました。ダム湖は「あさひな湖」と命名され、その美しい景観からダム湖百選にも選定されています。なお、令和6年(2024年)9月からはネーミングライツにより「グローテック(株)宮床ダム」という愛称が付けられています。

ダムの構造と設備

ダムの堤体を間近で見ると、その圧倒的なスケールに思わず息をのみます。重力式コンクリートダム特有の重厚な壁面が連なり、歳月を経た風格が漂っています。堤頂部からは放流設備や取水設備を見下ろすことができ、治水・利水の要としての機能を実感できます。

水辺の生き物たち

ダム湖の浅瀬をのぞき込むと、透き通った水の中に魚の姿が見えました。豊かな自然環境が保たれているこのダム湖では、様々な生き物が生息しており、訪れる人々を和ませてくれます。

ダム湖の水中の魚
浅瀬に泳ぐ魚の姿。水が澄んでいて、よく見えます。

ダムの動画

ダムの様子を動画でもご覧いただけます。

宮床ダム公園を散策
ダム周辺の公園を散策。春には桜も楽しめるスポットです。

いずみ墓園からほど近い宮床ダムは、普段なかなか訪れる機会のない場所ですが、実際に足を運んでみると、その歴史的背景と雄大なスケールに改めて感動しました。地域の治水・利水を長年にわたって支えてきたこのダムは、仙台・宮城の大切なインフラであり、自然と共存する景観スポットでもあります。機会があればぜひ訪れてみてください。

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